同僚看護師との難しい人間関係を乗り切るには

患者さんとの思い出と看護師のお仕事

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このサイトについて長年看護師として勤めた経験と思い出を離職した機会に徒然に書いてみました。
これから看護師を目指す人の参考になればいいなと思っています。

看護師の人間関係事情

人間関係の悩みや問題はどこの職場でもあることなのですが、病院での上司や同僚との関係は、一般の企業より厳しい気がします。
それはたぶん、患者さんの命を預かっているという強い責任感から、医師や同僚、あるいは現場のスタッフと本音のやり取りをするからだと思います。本音のやり取りは、どうしてもストレートな言葉遣いになることも多く、それに慣れることができない人には大きなストレスになるようです。
看護師の人間関係事情

転職の理由第一位という人間関係

私が勤めていた病院では、表立って人間関係が悪いという印象はありませんでしたが、それでもいろいろなことがありました。
ある時、転職してきた若い看護師(たしか25,6歳だったと思います)の勤務態度が良くないという噂が広がり、古参の看護師数人から目をつけられたことがありました。私もその看護師といっしょに仕事をしたことがありましたが、少し無口ではありましたが、勤務態度は別に悪いわけでもなく、なぜそんな評判が立ったのか不思議でした。そしてその看護師は半年もしないうちに辞めてしまいました。後で知ったことですが、彼女は病院の理事長の口利きで採用されたとのことで、給与面で優遇されているらしいと噂が流れ、それに尾ひれがついて、態度が偉そうだという噂になっていったようなのです。
たぶん根も葉もない噂話だったと思うのですが、本人にとっては物凄いストレスだったと思います。私はどちらかというと、そういう噂話には疎く、のんびりした性格なので、人の陰口とかは気にしたことはないのですが、繊細な人は耐えられないのかもしれません。

新人のころのつらい思い出

新卒で働き始めた若い看護師もこの人間関係に耐えられないことが多いようで、5人に一人くらいは1年以内に離職してしまいます。
看護師の仕事にあこがれて、頑張って勉強をして、せっかく資格を取ったのに、わずか1年で職場を離れてしまうのは非常に残念なことです。新人看護師は最初の2年間は見習いで、勉強で身に付けた知識を実践で体に覚えこませる期間ですが、人手不足の現場では、みな余裕がなくて、新人看護師に手とり足とりと優しく教えている時間がないので、つい強い口調や厳しい言葉で話してしまい、それが負担になってしまうのだと思います。
私自身もさすがに新人の頃は、先輩の言葉が怖くてたまらない時期もありました。ロッカー室に駆け込んで、よく泣いていました。それでも辞めずにいたのは、そんな時に同期や先輩がちょっとした優しい言葉を掛けてくれたからでした。こんな暖かい人間関係で救われていたのだと思います。

人間関係問題を解決するには

私の場合は、周りにいい人間関係があって、長く勤めることができましたが、どうしても耐えられないような人間関係(いじめ、パワハラ、陰口、悪口など)の場合はどうしたらいいのでしょうか?
強くなって、そんなことを言う人と直接、対話ができればいいのですが、普通の人にはまず無理だと思います(私も無理です)。まず、信頼できる同僚や上司・先輩に相談してみましょう。その人たちに状況を知ってもらい、話を聞いてもらうだけでも、気持ちが大分楽になります。そして困った場面で協力をしてもらえるようになると心強くなり、自信を持って仕事と向き合えるようになります。自信を持って仕事ができるようになると、知らぬ間にいじめや陰口は消えていくものです。
でも、運悪く職場内に相談できる相手がいなかったり、職場内の多くの人と関係が良くない状況に置かれた時は、その病院を離れたくない場合は、外部の公的な労働相談窓口などに相談するのも一つの方法です。
でもそんな場合は、きっぱりその病院を辞めて、転職するのが一番です。看護師の職場はたくさんあって、人手が不足していますので、しっかりと自分にあった病院を選択することが鍵となります。

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看護師の人間関係事情
看護師の人間関係事情

どんな職場でも人間関係の悩みや問題はあることなのですが、病院での上司や同僚との関係は、一般の企業より厳しい気がしています。それは患者さんの命を預かっているという強い責任感から、医師や同僚、あるいは現場のスタッフと本音のやり取りをしているからだと思います。本音のやり取りは、どうしてもストレートな言葉遣いになることも多く、それに慣れることができない人には大きなストレスになります。私自身、新人の頃には先輩の言葉に涙したという思い出もあります。看護師の人間関係事情の続きはコチラ

がん治療の患者さんとの思い出
がん治療の患者さんとの思い出

私が看護師として勤務していた30年余りの間にいろいろな患者さんを担当しましたが、がん患者さんも多くいらっしゃいました。
今でこそ、手術や化学療法などで完治するようになりましたが、以前は不治の病として、医師は家族には伝えるけれども本人には告知しないという時代もありました。私が初めて担当したがん患者さんのことは今でもよく覚えています。病名は知らされていなくても察するものがあるのでしょう。気分が沈みがちの患者さんを、そこから引き上げて、明るく元気に治療に向かわせるのも看護師のお仕事です。がん治療の患者さんとの思い出の続きはコチラ

看護師の転職
看護師の転職

看護師は転職する人が多い仕事です。看護師の転職が多い理由はいろいろ考えられますが、一般に言われているのは、「看護師は勤務時間も不規則で長時間勤務となることもあり、きつい仕事」「性格のきつい人も多く人間関係が大変」「職場を変えたいと思ったときに、看護師は不足しているので資格があればすぐに就職ができる」といった流れです。
しかし、最近は転職せずに、辞めたままの若い看護師が少なくないと聞きます。せっかく取った看護師の資格ですから、別な職場で生かしてほしいと思います。看護師の転職の続きはコチラ