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長年看護師として勤めた経験と思い出を離職した機会に徒然に書いてみました。
これから看護師を目指す人の参考になればいいなと思っています。
看護師の仕事は大変忙しく、勤務時間通りに終わることは滅多にありません。自分が診ている患者さんの容態が悪くなると、交代の人に引き継げずそのまま居残ってしまうこともあります。昼休みや退勤時に救急搬送で患者さんが運び込まれ、休憩できない、残業するということもありました。
仕事をしていると予定通りに運ばないことだらけです。忙しくてお昼ごはんをゆっくり食べる時間がとれなかった、5分でかきこんだということなんて、しょっちゅうです。これは看護師に限らず、普通の会社に勤務している方にも心当たりがあるかもしれませんね。
私が以前勤務していた病院には日勤看護師が20名ほど在籍しており、2交代で昼食と休憩を取っていました。10名づつ11時から12時まで休憩をとり、あとの10名は12時から13時まで休むというスタイルです。 しかし、休憩時間が1時間もうけてあっても、ゆっくり食事して休憩するということはほとんどありませんでした。まず、病院の休憩室がロッカーと更衣室を兼ねており、ご飯を食べるテーブルがあまり大きくなかったというのが理由の一つです。6人くらいはなんとか座れるのですが、残りの4人はお弁当箱を手で抱えて、なんとか座っているという状態でした。そのため、結局は看護師詰所の隅のほうの机で食べることが多かったですね。 当然詰所ではナースコールがしょっちゅう鳴るので、休憩時間とはいえ気になります。バタバタしてきたな~と感じると、病室に駆け込まざるを得ない状態でした。患者さん第一ですので仕事をすることに不満はありませんでしたが、やはり疲れます。今振り返ると、良い看護を提供するためにも、もう少し自分から積極的に休むべきでした。そうでないと、一緒に休憩している同僚や後輩も休めませんものね。 食堂や休憩室が広くない病院では、私のような休憩時間を過ごしている看護師さんが多くいると思います。仕方ない面もありますが、自分の反省も含めて、みなさんには上手に休憩してほしいですね。
1時間の休憩時間をめいいっぱい昼食や休憩に充てることは、なかなかできませんでした。でも、昼食を食べないと午後の仕事が辛いので、自然と食べるスピードが早くなりましたね。それと同時に、手軽にパクパク食べられるものを持って行くようにしていました。 自分でお弁当を持っていく場合は、おかずをおにぎりの具にしてラップでくるんだものが多かったです。おかずといっても豪華なものではなく、冷食の唐揚げやほうれん草の和え物、レンコンのきんぴら、シュウマイなどを凍った状態で具にしていました。食べる頃には良い具合に自然解凍されており、作るのも食べるのもササッと済ませられて超カンタン!これは今でもよく作っています。 疲労が溜まってくると自分では作らず、コンビニで買うことも多々ありました。サンドイッチや菓子パン、おにぎり、フライメニューなど、やはり短時間で食べられるものをよく購入していましたね。 近所のスーパーで特価の際にカップ麺を買い溜めておき、それをお昼に持っていくこともありました。たまにはジャンキーなものも美味しいものです。 レトルトのカレーや牛丼の具なども重宝しました。家から持っていった白ご飯にレトルトをかけ、職場の電子レンジで加熱。今日はしっかり食べたい、という日によく持っていってました。 毎日、栄養バランスの取れたお弁当を作るのが理想ではありますが、正直なかなかできません。そこで、私が心がけていたのは、一日で栄養バランスを考えるということです。例えば、朝食がシリアルだけだった日は、コンビニで昼用のおにぎりとサラダ、プロテインドリンクを購入。夜はスーパーでお刺身を買って具沢山のスープを作るといった具合いです。看護師に限らず忙しい社会人の方は、一日もしくは一週間単位で考えると気がラクになりますよ。
一般の会社に勤務している友人が、お昼休みに外へ出てオシャレなランチを食べ、SNSにあげているのをすごく羨ましく思っていました。キラキラ感いっぱいじゃないですか、私なんて昼食を5分でかき込んでいるのに(笑) でも、実は私たちにもたまにはいいことがありまして…夜勤明けの日には、コメダ珈琲店でモーニングを楽しむことができるんです!これから出勤される方を眺めながら、自分はゆったりと朝食を食べ美味しいコーヒーをいただくという、私にとっては至福の時間でしたね。 また、お昼に混みがちなレストランでも、夜勤明けにひと休憩して11時くらいに行けば座ることができるんです。素敵な空間を独り占めしている感があって、ちょっと優越感がありますよ。 私の同僚は夜勤明けにファミレスへ行き、ビールを飲み、ステーキを食べるのが最高だと言っていました。どのお仕事もそうですが、普段頑張っているからこそ、こういう楽しみがあるんですよね。
どんな職場でも人間関係の悩みや問題はあることなのですが、病院での上司や同僚との関係は、一般の企業より厳しい気がしています。それは患者さんの命を預かっているという強い責任感から、医師や同僚、あるいは現場のスタッフと本音のやり取りをしているからだと思います。本音のやり取りは、どうしてもストレートな言葉遣いになることも多く、それに慣れることができない人には大きなストレスになります。私自身、新人の頃には先輩の言葉に涙したという思い出もあります。看護師の人間関係事情の続きはコチラ
私が看護師として勤務していた30年余りの間にいろいろな患者さんを担当しましたが、がん患者さんも多くいらっしゃいました。
今でこそ、手術や化学療法などで完治するようになりましたが、以前は不治の病として、医師は家族には伝えるけれども本人には告知しないという時代もありました。私が初めて担当したがん患者さんのことは今でもよく覚えています。病名は知らされていなくても察するものがあるのでしょう。気分が沈みがちの患者さんを、そこから引き上げて、明るく元気に治療に向かわせるのも看護師のお仕事です。がん治療の患者さんとの思い出の続きはコチラ
看護師は転職する人が多い仕事です。看護師の転職が多い理由はいろいろ考えられますが、一般に言われているのは、「看護師は勤務時間も不規則で長時間勤務となることもあり、きつい仕事」「性格のきつい人も多く人間関係が大変」「職場を変えたいと思ったときに、看護師は不足しているので資格があればすぐに就職ができる」といった流れです。
しかし、最近は転職せずに、辞めたままの若い看護師が少なくないと聞きます。せっかく取った看護師の資格ですから、別な職場で生かしてほしいと思います。看護師の転職の続きはコチラ