夜勤の実態と看護師の勤務形態

患者さんとの思い出と看護師のお仕事

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このサイトについて長年看護師として勤めた経験と思い出を離職した機会に徒然に書いてみました。
これから看護師を目指す人の参考になればいいなと思っています。

看護師の夜勤事情

看護師の仕事に夜勤は付き物です。病院によって、2交代だったり3交代だったり、シフトの形態は違いますが、病床がある限り、看護師は夜勤をすることになります。中にはまれに昼間専門の看護師もいますが、通常はある一定の周期で夜勤が回ってきます。
今にして思うと恥ずかしい話ですが、看護師になりたての頃、私は夜の病院が苦手でした。はっきりいうと怖かったのです。子供のころに漫画雑誌で夜の病院を舞台にした怪談を読んだのがいけなかったかもしれません。理由もなく怖くて緊張していました。
看護師の夜勤事情

病院は夜のほうが忙しい

でも、実際に夜勤を始めてみると、夜の巡回やナースコールの対応、点滴の交換や身体の不自由な人の床ずれ防止のための寝返りの補助などなど、やることがいっぱいで、怖がっているひまはありませんでした。でも、緊張感は昼の勤務とは比べ物になりません。まず、看護師の数が昼間の半分以下ですから、目配りの範囲は倍以上になります。普通に丸くなって寝ているのか、容態が悪くなって苦しくて丸くなっているのか、しっかり判別しなければいけません。容態の悪い人を見逃すことは絶対避けたいことなので、注意力は昼間比10倍以上になるのです。
また、夜間にせん妄状態になって、動き回ったり、大声を上げる患者さんがいると別な意味で緊張します。ほかの患者さんの迷惑にならないように気配りが必要ですし、医師は基本的に徹夜はしませんので、どのような時に医師に連絡を取るべきかの判断も迷うからです。

夜勤専門の看護師

夜勤専門の看護師さんもいます。昼間とのシフトではなく、夜に出勤して、朝帰るというパターンなので、昼夜逆転していますが、生活のリズムは取りやすいようです。私の病院には、男性の夜勤専門の看護師さんが一人いましたので、一緒に勤務をするときは心強かったです。せん妄状態になった患者さんがいて、女性の体力では抑えきれなくても、男性がいるというだけで安心できました。実際にお年寄りの患者さん相手でならば、男性看護師の圧勝でした(別に戦っているわけではないですが)。
夜勤は苦労も多いですが、手当がつくので収入面ではありがたかったです。夜勤の多いときは、サラリーマンの夫よりも手取り収入が多いこともありました。

夜勤はたいへん

とはいえ、夜勤の身体への負担はやはり大きくて、シフト勤務の繰り返しで生活のリズムを崩して、体調を壊す看護師さんもいました。特に保育園に行くような小さな子供がいる看護師さんには夜勤はつらかったようで、前週の夜勤の疲れを、翌週の昼間の勤務にまで引きずっていて、いろいろと凡ミスが目立ってしまい、その人は結局、子供が小学生高学年になるまでといって、休職してしまいました。
私の場合は、たまたま実母が近所にいましたので、子供の面倒を見てもらうことができ、大過なく幼児期を過ごすことができました。
夜勤は今も大変と聞いていますが、夜勤専門の男性看護師が必ず一人はいる形態にすれば、その大変さもかなり緩和されるのに、と思います。

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